孤毒の果て

成人後自閉症スペクトラム、アル中・双極性障害とも診断される診断された当事者ブログ。孤独な男。据え置きゲームを処分して趣味はカメラへと移行、ミニマル生活へ。

大丈夫、みんな悩んでうまくいく。 てんてんの「十牛図」入門【レビュー】

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細川貂々の作品で1番いいかもしれない。

商品説明

小学生の頃から勉強が嫌い、給食を食べるのも走るのも遅い、将来の夢もない…そんなマイナス思考でずっと迷い続けてきた著者が、自信をつけ迷わなくなるまでの半生を描く。その過程は、禅の教えである十牛図(悟りを開くまでの道筋を十枚の牛の絵で例える)と同じだった!?―。

感想

1時間で読める、細川貂々の今までの人生が十牛禅図になぞらえて漫画で語られる。超不幸で無いものの何をやってもうまく行かず、周りに溶け込めれない苦悩を抱きながらの人生、そしてそこから徐々にではあるが人生が好転していく。

身内の死や、事故、不幸な出来事とは違い明確な出来事がなくても、慢性的に周囲に溶け込めない・何をやっても上手くいかないと言うのは本人にとって相当なストレスだろう、俺はこの手のストレスが一番辛いのでは無いかと思っている、周りからもわかりにくく、説明や助けを求める気すらなくなる。

ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)

ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)

ネタバレになるが彼女が好転し始めたのはツレ氏(旦那)がうつ病になってからだ。「ツレがうつになりまして。」を読んいるから余計に考えさせられた、この夫婦にとってうつ病はまるで人生を1段ステップアップさせるような必然的な出来事にすら思える。