孤毒の果て

成人後自閉症スペクトラム、アル中・双極性障害とも診断される診断された当事者ブログ。孤独な男。据え置きゲームを処分して趣味はカメラへと移行、ミニマル生活へ。

自閉症スペクトラム当事者がやっているディスレクシア(読字障害)への対処法

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ほとんど自閉症スペクトラムについて記事を書いていなかったので久しぶに書く。

はじめに

自閉症スペクトラム当事者でディスレクシア(読字障害)のある俺の読書への対応法を紹介。

俺の学習障害

  • 文字が重なる2重になる・ブレる・ダブって見える。
  • カラー印刷が見えにくい。
  • 文字列・文字行が目で追えない。どこを読んでいるかわからなくなる。
  • 漢字がほとんど読めない。
  • 漢字を書くと部首が逆等の存在しない感じを書く。

主な学習障害はこの5つ、似たよう事で困っていたら下記に書く対応方法は参考になるかもしれない。 今回は読字障害についての記事。

カラー印刷への対応

世間一般ではカラーの方が鮮やかで、重要なところを赤などでハイライトして読みやすくいいのかもしれませんが、ASDの視覚過敏か学習障害どちらが原因があるのかわからないが兎に角カラーが見にくい。白黒の本ので十分なのだが年々カラー印刷が増えてきている気がする。カラー印刷を避けて良本と言われている本を避けて、レビューの無いような本を買うのも微妙である。

カラー印刷を自炊して白黒の電子書籍にしてしまう。

カラー印刷の本を自炊して白黒(正確にはグレースケース)の電子書籍化する方法。知る限りカラー印刷の本を読みやすくするには、これしか方法がない。自炊とは本を裁断してドキュメントスキャナーで本をPDFファイル化する事。一般的にはタブレットPCに大量の本を持ち歩いたり本の保管場所がいらないのがメリットと思われるが、スキャン時のカラー選択時にグレースケースと白黒を選択できる。これが大きなポイントだ

下記の画像はDR-C225Wのスキャン時のカラーモード選択画面。白黒を選択している。 enter image description here 一般人にはあまり使われない機能だと思うが、このカラー選択でカラー印刷の本を、グレースケースまたは白黒の電子書籍で扱える様になる。自炊してしまえばこの世の本はすべて白黒で扱えるのだ。これでもうわざわざ本屋で白黒の本を探す手間が無くなる。

ドキュメントスキャナーにもよると思うがほぼ、グレースケースと白黒に対応していると思う。 俺が使用しているのはDR-C225W

本の漢字が読めない対応方法

これも自炊かOCR処理された電子書籍を買う事でかなりマシになる。

OCRとは

OCRはPDFファイルの文字の上や、写真(画像)に描かれている文字の上に透明なテキストを埋め込む技術。検索したり辞書ツールが使える様になる。

実際の使用しているイメージ

下記の画像はipad電子書籍を読んでいいる最中にわからない漢字が出てきた時の画像。黄色でハイライトされている部分は【自分】の文字が書かれており、ここを検索している。ipad読めない漢字をタップすると辞書が開き読み方がでる。 enter image description here

この方法も完璧ではない、お察しの通り辞書の意味の中にも漢字が出てきて読めない場合は更に辞書を引かなくてはいけないのだが・・・、よみだけはこの方法でかなり助かる。

まとめ

まとめると * カラー印刷は自炊してグレースケース or 白黒にしてしまう。 * 読めない感じはOCR処理した電子書籍で電子辞書のサポートを受けながら読む。

結局電子書籍のすすめのようになってしまったが、読字障害がある人は読書を諦めず電子書籍の導入&サポートで障害を緩和する事をおすすめしたい。足に障害があれば杖や車椅子に乗る。目が悪ければコンタクトやメガネをするのと同じだと思う。学習障害は何かしらの脳の障害だろう、具体的な対応方法も個々に違うが、ツールで解決できるならしてしまおう。 自炊の初期投資やタブレットPCが高いと思うか、一生本を読めないままでいいのか、俺は前者を選んだ。自炊するまで本を読破した事は一度も無かったが、この方法で読書するようになってから本が読めるようになった。

電子書籍化のすすめ

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