【自閉症スペクトラム】自閉症、人工知能が判別 ATRなど 脳のMRI画像から

自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心
- 作者: 東田直樹
- 出版社/メーカー: エスコアール
- 発売日: 2007/02/28
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人工知能が判別
国際電気通信基礎技術研究所(ATR)は昭和大などと共同で、コミュニケーションなどに課題がある自閉症の人を、脳の磁気共鳴画像装置(MRI)の画像から見分ける人工知能(AI)技術を開発した。振る舞いからは分かりにくい診断を手助けできる。症状のメカニズム解明にも役立てたいという。
脳を連続して撮った250枚程度の画像をもとに、脳内を140の領域に分けた。領域同士が連動して働く約1万通りの組み合わせを画像の変化から調べ、そのうち16通りが自閉症スペクトラム障害の人とそうでない人で違っていた。
人工知能が探し出した新たな判別方法を自閉症の74人とそうでない107人で試すと、85%の正答率で見極めた。
医師の判断に頼る従来の診断方法では、誤診の可能性もあったという。人工知能の判断を医師が別の物差しとして参考にすれば、診断の精度向上が期待される。