孤毒の果て

成人後自閉症スペクトラム、アル中・双極性障害とも診断される診断された当事者ブログ。孤独な男。据え置きゲームを処分して趣味はカメラへと移行、ミニマル生活へ。

【映画評論】白鯨との闘いは日本語タイトルがダメ【Netflix視聴】

白鯨との闘い [DVD]

作品情報

原作あり

復讐する海―捕鯨船エセックス号の悲劇

復讐する海―捕鯨船エセックス号の悲劇

名前負けのタイトル

日本公開タイトルが「白鯨との闘い」となっているがほとんど戦いません。アクション映画や巨大クジラとドンパチ映画ではない。タイトルをなぜそのまま「IN THE HEART OF THE SEA 」にしなかったんだろうか。

  • 主人公は今まで捕鯨を成功させてきて航海士になった男、生い立ちにワケアリでキレ性。
  • 船長は経験値なしの名家というだけで船長になった男。

船長が経験値がなく、阿呆である。よくあるクルーが仲が悪いと関係。意味もなく争い見ているだけでいらいらする。

19世紀鯨から取れる油、“鯨油"が資源とされていてそれを取りに鯨を捕獲しに出港するが、クジラの捕まえ方はマストの上から鯨の潮吹きを見つけたら母艦を近づけて、小舟を下ろしてロープで縛ったモリで突いて逃げれないようにしてから突きまくる漁。当時本当にこんなお粗末な捕獲方法をしていたのだろうかと思いながら見ていると案の定大物にモリをさすとロープが持っていかれる、ロープの残りが少なくなり他のロープに縛り付けてギリギリで船は海に惹き込まれずに成功する。映像では捕獲成功はこれだけ。その後鯨は見当たらず予定の量の油が取れず帰還できない。ある街で化物白い悪魔なクジラがいると噂を聞き、狩りに行くが一方的にボコボコにされる。白い悪魔に為す術なく母艦は浸水〜積んでいた油に炎上沈没。この時点で大体映画の半分である。あとは漂流。無人島につくが、ここでは生き延びられないと大した説明もなくまた海に戻るが無風地帯で漂流する、カニバリズムを繰り返して数人が生き残る。

鯨との戦いを描きたかったのか、カニバリズムを描きたかったのか・・・。当時の燃料について描きたかったのか・・・・。言えることはつまらないそして無駄に長い。後半に白鯨とまた出会い、モリを投げられる射程距離なのに白鯨と目が合いモリを撃たないシーンがある、おそらくここが一番盛り上がるのだろうが、ここまでの時点で視聴者の心は離れているだろう。全く何も感じない。

www.youtube.com 予告編にいいところを詰め込みすぎで、これを見てから見てしまうとこの映画のいいシーンはほぼ何にもない。NetFelix会員で時間が余っていて映画ならなんでもいい人しかおすすめしない。