【自閉症当事者レビュー】 COCORA 自閉症を生きた少女 1 小学校 篇を読んだ
たまたま見つけた自閉症スペクトラムの自伝
たまたま障害年金について本屋で本を探してるときに見つけて、最初の方だけ読んで気になってKindle版で購入した。俺自身成人後自閉症スペクトラムと診断されてその当時はいろんな本やネットで情報を集めたが自閉症スペクトラムや発達障害についていくら調べてもwiki以上の事は得られないのでしばらく自閉症・発達障害の本は見つけても読まなかった。殆どが「自閉症とは?」の入門書ばかりで読んだところで何も解決しないのだ。この本が違うのは自閉症スペクトラム当事者の自伝である。幾つか見に覚えがある事も書かれていた。
自閉症スペクトラムの親族等が読む本
「小学校 篇」と「思春期 篇」の2部作らしいが「小学校 篇」しか読んでいない、正直続きを読みたい気にはならない。Amazonのレビュー等でも評価が高いが、一般人がこの本を読んで一気読みしてしまうのは全く違う感覚を持った自閉症スペクトラムの子供の話が気になるからで、同じ当事者としては胸糞が悪い。著者に嫌気がさしたわけじゃないのは確かだが、同族嫌悪とか、結局自閉症には居場所なんてねーじゃねーか。と諦め感。身内や職場に自閉症スペクトラムの人がいてその人を理解するためにはおすすめするが、当事者にはおすすめしない。
感想
自閉症スペクトラム障害である著者の本は数少ないので、なんとも言えないのだが、、、とにかく読みづらい。他のブログレビューでも書かれていたが一昔前に携帯小説の様な感じがする。内容がどうこう言うより読みにくいのだ。そして所々に引用で差し込まれる歌手やアーティストの歌詞やポエムが何のために入れているのか不明。そして2行程度でまとめられる文章を10行分まで盛っているような文がクドくて読みにくい、まるで三島由紀夫の文だ。
著者の環境について思う事。担任先生や両親、姉や祖母、出てくるやつ全員が糞のように思える。が一方で著者の障害が彼らをそうさせたのじゃないかとも思ってくる。いわゆる「カサンドラ症候群」俺が自閉症スペクトラムで多少の知識があるので、完全に本に入って行けず冷めた目でこの本読み終えてしまった。彼女も大変だったんだろうが周りも大変だっただろうとしか思えない。「思春期 篇」は一応時間がある時にでも読むリストには入れておくがわざわざ時間を作ってまで読みたいとは思えない。 相変わらず辛口レビューになったがAmazonの評価をつけるなら★4つけてもいいと思っている。

- 作者: 天咲心良
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/01/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る

- 作者: 天咲心良
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/01/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る