孤毒の果て

成人後自閉症スペクトラム、アル中・双極性障害とも診断される診断された当事者ブログ。孤独な男。据え置きゲームを処分して趣味はカメラへと移行、ミニマル生活へ。

自閉症の俺が障がい者の就活ガイドを読んだ感想

障がい者の就活ガイド

目次

はじめに

こちらの本をプレゼントして頂いた方ありがとう御座います、まとまった時間が取れず読み終えても感想をまとめる事が出来ずやっとのレビューです。頂き物ですが本の評価は別物として通常通り評価します。他の自閉症達の為にも・・・。

良かった点、有益な情報と思えた点のリスト

  • 障害者を雇用すると企業にもメリットがある
  • 障害者の法定雇用率があり一定がある原則5年に1度見直される
  • 障害者を雇用できなければ企業は1名に付毎月納付金を支払う
  • 民間企業で腹炊いている障害者45万人、障害者の約1割
  • 2018年から精神障害者の雇用義務化される
  • 障害者雇用枠を満たしている企業は全体の半分未満、チャンス?
  • 地域障害者職業センター。障害者職業・生活支援センターなる障害者の就労支援施設がある
  • 障害者の雇用保険は通常の雇用保険よりも長く手厚い
    • 1年以上働き45歳未満は300日の所定給付日数
  • 障害者を多く雇う特例子会社が存在する
  • 障害者求人サイト”サーナ”
  • 一般企業へ就労を支援する障害者就労移行支援事業所

精神障害者発達障害者の就職ガイドではない

著者が精神障害者では無く身体障害者為かあくまでも体は不自由で、精神が健康である人の文章に思える、一文を引用すると

私がいつも言っているのは「わからなければ相手に訊けばいい」ということです。もし相手に質問して「どうしてそんなことを訊くんですか?」と言われた、謝ればいいだけです。コミュニケーションを取る中で、わからないことがあれば普通に訊けばいい。

これが障害者向けの障害者の就職ガイドなのだろうか、精神障害者発達障害者の中にはコミュニケーションが取れない障害があるのでこの文章は非常に不快な文章であった、この一文だけではなくこの本全体として著者は障害を気に病むことはせず、堂々と自分のできる事をやればいい、”普通”に人と接しればいいと言う雰囲気がある、正直このあたりは根性論でしかなく精神障害者発達障害者には通用しないだろう・・・。

著者も過去に障害があることで不遇な扱いを受けてきてそれでも就職し頑張ってきた経緯はあるので否定はしない、しかし、2度読み直したが身体障害者知的障害者精神障害者発達障害者を一括りにして扱っている。健常者とまともにコニュニケーションが取れないから発達障害なのだ障害者雇用枠が義務化されるとはいえ、強制力も弱く、企業にしたら”個性”と言う名の障害。発達障害を個々に対応して雇うのか?俺が経営者なら納付金を払い、金で解決する・・・。

最後に糞味噌に書いたが2017年から障害者が就職しようと考えていて何から手を出したらいいか、分からない人には一通りの情報は得られる本である、ただし精神障害者発達障害者はあまり期待しない方がいい。法律が変わり障害者雇用が義務化されても現場の個々の従業員がそれに対応できるのか?とてもできるとは思えない。発達障害は何時になれば名前が変わるのか・・・。

来年春に向けて障害者枠で転職しようと思う

この本を読んで多少障害者雇用についても自分で調査中、この本ははじめの1歩を踏み出すには非常にいい。上で書いたように精神障害者発達障害者向けではないし精神障害者雇用についてはあまり詳しく書かれていないのでこのあたりは実際はハローワークに行き相談してこようと思っている。

障がい者の就活ガイド

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働く、ということ ―十九歳で社長になった重度障がい者の物語―

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自閉症の僕が跳びはねる理由 (角川文庫)

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