孤毒の果て

成人後自閉症スペクトラム、アル中・双極性障害とも診断される診断された当事者ブログ。孤独な男。据え置きゲームを処分して趣味はカメラへと移行、ミニマル生活へ。

【実録】自閉症当事者が自力で障害年金申請ができたので他の発達障害者の為に記録しておく

障害年金の手続きから社会復帰まで

目次

はじめに

障害年金はかなり前から存在は知っていた、そして年金に関する本も一度読んだことがあったのだが俺には障害年金は適応されないだろうと思っていたが、発達障害の年金に関する情報は少なく数年前に情報収集した段階では俺調べではどちらとも言えない感じだった。ちなみにこの段階で俺は年金手帳を紛失しており、役所に行き年金手帳を再発行してもらっている。記憶では無料だった。手帳が無い人はまず手帳の再発行をした方がいい。そして数年後の最近医師と話していると年金が出るだろうという話になり申請した。以前読んだは下記の本だネットの評判も良い。

スッキリ解決! みんなの障害年金

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障害者達の現状と障害年金申請する経緯

俺は自閉症スペクトラム+αの障害がある、それが分かったのは成人後。自立支援と障害者手帳3級を持っているが手帳3級の恩恵は市バス等が無料になるだけで使ったことが無い。発達障害だと発覚したのは病院を転院してから。貯金を崩し日雇い自営業等でその日暮らしをしていたがそろそろ限界が見えてきたので障害者雇用に転職するために色々と調べたが、、、、その結果は障害者雇用枠が非常に少ない、また職種を選ばず年齢入力し求人検索しても約1000分の1にまで求人が減る。マジだぜ?時期にもよると思うが気になるなら検索サイトやハローワーク障害者雇用とそうでないものの求人を比較したらいい。そして特例子会社や障害者雇用を多く雇うノウハウがあるまともそうな職場は特別支援学級や障害のある学校を卒業した人向け受け皿だと知る。特例子会社は離職率が低い当たり前と言えば当たり前だがそこで働く人たちはそこ以外に受け皿がないので退職しないから求人も滅多に出ないそうだ。例外もあると思うが。それが見つけられなかった。障害者雇用枠はまず給料や待遇が悪い単純に生活できない。俺の住んでる地域は市内でも一番早い家賃地域で治安も悪いそれでも無理だ。ハロワのアホのおっさんは「特例子会社を求めるなら東京か大阪に引っ越しした方がいいね」と寝言を言っていた。金がねーから仕事の相談しに来てんだよ!俺のように成人後事故や病気で障害者になった人や発達障害なのに気がついていなかったほとんど人が「A型事業所+障害年金」「A型事業所+生活保護」で生活してるそうだ。A型事業所でなくても障害者枠、障害者求人はあるが、備考欄に「特別な配慮はしない」と全く意味不明の障害者雇用対策だから仕方なく求人出している求人はたくさんある。障害を受け入れクローズではなくオープンで働こうにも仕事がないのだ、あってもそれだけでは生活できないのだ。ここまではほぼハローワークで集めた情報。

医師と精神保健福祉士に相談

精神保健福祉士の実践知に学ぶソーシャルワーク 2 ソーシャルワークの面接技術と記録の思考過程

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俺の通院している病院は総合病院で相当でかい。決済システムや予約システムその他もろもろのサービスや医療行き届いている、医師に「A型事業所+障害年金」で生活にシフトしたいと相談した。医師は「そうですね、貴方なら障害年金ほぼ通るでしょうね」と言われ後は病院内に居る精神保健福祉士に相談してくださいとの事、医師は障害年金の仕組み等は知っていいるが詳細の申請の方法は詳しくないらしい、福祉になってくると専門の人がいるからいつも窓口に居る○○さんが精神保健福祉士なので後で取次ます、と言われる。診察が終わると医師が付いてきてくださいと精神保健福祉士のいる場所まで案内してくれたその後、障害年金相談が始まった。 精神保健福祉士から障害年金の申請についてまとめられた書類。病院が独自にまとめプリントしたものだろう、完全にパッケージ可されており。とりあえずこれを読んだ上で年金事務所に申請ができるか相談に行って下さい。と言われる。年金事務所に最初に行くのは、今までの人生で年金の未納等があると申請ができないのでまず自分が年金申請できる状態か確認が1番にする事の様だ。

精神保健福祉士に進められた障害年金の本

スッキリ解決! みんなの障害年金

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精神保健福祉士にはこの本がわかりやすいので進められた、病院から貸し出す事もできると言われたが、すでに持っていたので読み返した。

障害年金の手続きから社会復帰まで

障害年金の手続きから社会復帰まで

同時にこちらの本も読んだん、どっちでもいい気がするがどちらも障害年金という仕組みをわかりやすく説明している、説明の仕方が多少違うだけで基本の年金自体は変わらないので自分にあった障害年金の本を1冊持っておけばいいだろう。ただどの本も【障害年金は一人では難しい】【困ったら社労士へ相談】と言うメッセージがガンガン伝わってくるこれが不安に繋がるがとりあえず情報は知っておいたほうがいい。

年金事務所に行く

年金事務所は悪いイメージがあったので行く気が失せたが自分の為だと重い腰を上げる行く、自動ドアの直ぐ側には職員が待っており「いらっしゃいませ!どのようなご用件でしょうか?」と丁寧な対応。 障害年金について相談に来たと伝えると、待ち時間が数時間あるのでよろしければ予約可能ですので今予約されて別日にしては如何でしょうかと言われるのでそうする。 年金相談予約日、この日はまず申請ができるかの確認だけだったが、一応、印鑑・身分証明書・年金手帳・通帳・お薬手帳・障害手証等と自分の現状障害を言葉で説明するには面倒すぎるのでメモにまとめてプリントアウトして持っていった。 半個室の相談部屋に入り担当者が来る。爺さんだこの人ももう年金もらってるじゃないのか?レベルのご老体だ。プリントアウトしたメモを見てある程度を把握してくれたらしく、俺が障害年金申請できるか即調べてくれた。3分ほどで記録上問題ないとわかる。そして年金について説明を受ける。ご老体の説明は相当丁寧だがやはり年金の仕組みはわかりにくい、パンフレットを開きながら説明してくれるが話に付いていくのに必死だった。事前に勉強していたのにだ。後は申請に必要な書類をリストアップしてくれてその書類を渡された。「この数点の書類を病院に出して書いてもらって全てが揃ったらまた来てください。年金事務所ならどこでも構いませんし。担当者が私の方が良ければ指名をお願いします」と名刺を渡される。とりあえず帰宅。

日本年金機構のPDFファイル1ページ目がわかりやすい。下記リンク先。人によって、必要な書類が変わってくるのだろう。俺は少なかったがMAX13項目ある。

http://www.nenkin.go.jp/pamphlet/kyufu.files/LK44.pdf

俺の行った年金事務所の受付と担当者は相当対応が良かったが、他のブースでは揉めている人も、雑な感じの対応も見られた、俺がすすめるのは、担当者が糞だったら次から別の人を指名するか年金事務所を変えていい担当者=理解者を見つける事をすすめる。

初診のA病院が受診状況等証明書を書けないと言い出す

俺は転院しているため受診状況等証明書を今通院している病院とは違う病院に書いて貰う必要がある。これがないと初診日が特定できず申請できない。遠い場所にあるためまず電話を入れる。が相変わらずの電話対応に呆れる。電話を取った女がタメ口だ。舐めてるのかと言いたいが事情を説明し受診状況等証明書を書いて欲しいがどうしたらいいですか?と聞く。
女「あ・・・ちょっと分かりません」
俺「では、分かる人に変わって下さい」
返事もなく強制的に待ち受け音が鳴る
別の女「お名前いいですか?」
俺(心の声)担当者が変わったなら変わったで名前ぐらい先に言えよと思うが無用なトラブルは避ける為に口を噤んだ。
「○○○○です。」
別の女「お待ち下さい、カルテを探します」
俺(心の声)復唱しろよ常識だろ・・・
別の女「○○△△さんですよね?」
俺「違います。○○○○です。診察カードが手元にあります、患者IDと思われるもの書いてありますけどこちらを申し上げた方がいいですか?」
別の女「いえ名前で結構です」
俺(心の声)あーそう言えばここ今時電子カルテを使わず全部紙媒体で管理してたよなと思い出す。それで医療事務の女達のミスが多発していつも窓口で患者とトラブルになってた。
「・・・・・」
別の女「○○○○さんのカルテが今探してるんですが古いので見つからないですねぇ〜」
俺「古いと言っても診療録の法定保存期間は5年間のはずですよね、5年も経ってないですけど探して頂けますか。後でいいので今日中に進捗状況電話で必ず連絡して下さい」 別の女「・・・わかりました」
ガチャ

やはり糞対応だった、俺は釘を刺す為に今日中に進捗状況連絡と言ったが結局その日に連絡は無かった。翌日電話をかけ直すと別の担当者がでる。
女「うちでは受診状況等証明書の正式な書類が出せるか分かりません」
俺「患者から請求されたら出す義務ありますよね。調べると出てきますけど、ちなみにいくらですか?金額も決まってますよね?病院毎に。」
女「金額は調べないとわかりません」
俺「調べて下さい」
返事もなく強制的に待ち受け音が鳴る
女「○千円ぐらいです」
俺「ぐらいってなんですか?」
女「いえ、、あの○千円ですいいです」
俺「今からそちらに書類と金額、返信用の封筒を持っていくので書けたら送って下さい」
女「わかりました」
俺「失礼します」
返事無くガチャと切られる

  その後病院に行き受診状況等証明書を出して、またトラブルが続き受診状況等証明書が書けたら連絡すると言ったきり2週間音沙汰無し、確認の電話を入れると「まだ取りに来てないんですか?」連絡が無ければ取りに行くタイミングわからねーだろ糞が!「取りにいけないので返信用の封筒渡してます」というと、女は「数日前に送りました」

数日後受診状況等証明書が届いたが消印は電話の翌日だった。俺が電話してあわてて投函したのだろう。腹が立つと言うかもうどうでも良かった。【受診状況等証明書】は手に入れた。疲れて酒を飲んだ

現在通院中の病院Bで診断書を書いてもらう

主治医には障害年金の事は事前相談していたので、俺が年金事務所から受け取った診断書を持っていくとすぐに書きます、来週にはできているので来週取りに来て下さい。翌週診断書を回収してスムーズに終わる。診断書はこれだけだった。

発達障害の病歴・就労状況等申立書の書き方と面倒さ。

病歴・就労状況等申立書を提出しようとするとき|日本年金機構

年金事務所のご老体からは病歴・就労状況等申立書は貴方がどれだけ障害で苦労してきたかアピールできる唯一の書類ですので細かい所まで書いて下さい。発達障害がの場合出生から現在まで全てが必要ですと言われる。申し込み時にはこの紙ではなく年金サイトからファイルとダンロードしてPCで書いて印刷したもので結構ですのでPCでのご記入をおすすめしますの事。

病歴・就労状況等申立書の書き方自分の障害の例がネット上にほぼ無い、自分でかけない。。。 とりあえず自分の年表を作り、3〜5年で区切りそこ頃の状態等をリストアップしていきまとめて 現在の主治医に見せる、添削してもらい。更に精神保健福祉士に添削してもらう。これを2度繰り返して病歴・就労状況等申立書は完成。

大体2週間ほど掛かった、病院の予約等の問題で。予約が混んでなければ1週間で終わったと思われる。

住民票

役所に行って、年金申請に必要と記入して数百円で入手。終わり

全ての書類が揃ったので年金事務所に行く

ご老体「しっかりまとめてますね、一応間違いや書類に漏れが無いか確認します」
俺「お願いします」

一つづつ確認される、全て問題ないだろうと言われる。最後に申請書を半個室ブースで書く。中にはこの申請書に虚偽が無いか、医師に確認を取るが問題ないか?等の同意書にもサインが必要が必要。全て記入して終わり。最後に控えが無いことが気になり。全ての書類の控えが欲しい、コンビニで全てスキャンしてくるといい一度年金事務所をでて同意書を含めた全てをスキャンして自分のクラウド上領域に保存した。事前に診断書や受診状況等証明書は、ドキュメントスキャナーでスキャンしていたのだが、窓口で同意書を欠かされた上で控えがないのはちょっと気になった。俺が超ビビリだからだろう。とりあえずこれで障害年金の申請は終わった。ご老体いわく、本日中に年金事務所にで申請の受取は受理完了するので約3ヶ月で結果がわかるらしい。

申請しても控えがないのはやはりおかしいだろう。複写式か何かにならないのか?申請後3ヶ月後に書類が足りません。不備がありますと言われても手元にもうその書類が無ければ自分ではどうしようもないやはりスキャン必須だろう。

富士通 ScanSnap iX500 (A4/両面)

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意外と簡単だった障害年金の申請

ネットや本では申請が大変と言われているが、俺は対して難しいとは思えなかった、初診の病院の対応には苦労したが。それ以外の書類集めは、年金事務所の説明通りにしたら全て揃った。初めて医師に障害年金の相談したその日に精神保健福祉士との相談と資料貰えた事、医師や精神保健福祉士、病院全体が障害年金に申請に慣れている事が大きいと思う。病歴・就労状況等申立書の作成の手伝いまでしてくれた。

障害年金が身体・知的・精神の3つを一括りに説明している。身体障害があれば役所や病院を回るのも大変だろう。知的障害があり文章や会話が理解できなければ本人では申請が難しいだろう。精神障害でパニック持ちや病院を転々としていればログの回収が大変だろう。俺はついていたと思うが、ADHDだろうが自閉症スペクトラムだろうがExcel Wordが扱えるなら一人でできるだろう。自分がやることは病歴・就労状況等申立書を書くだけだ。診断書や住民票はすべて頼んで金を払って発行してもらう物だ。後から分かったが、病院とのやり取りもメールや郵便で終わらせてしまう方法もある。

障害年金が通り遡及請求まで通れば大金が入ってくるが、正直もう金はどうでもいい。それよりも5年10年先の自分の人生設計の方が大事だ、障害年金が毎年出るなら働き方を考えられる、去年から障害者枠で仕事探しをしていて、障害者年金に気が付き申請して、結果がわかればやっと仕事を選べる。仕事は体を使う仕事がしたい、俺が求めてるのは純粋な疲労と純粋な睡眠だ。働けば疲れるだろうし眠れるだろう。純粋な睡眠は金では買えない。それで薬漬けの生活からも抜け出せるだろう。年金が出るならフルタイム働かなくても生活できる。出ないならフルタイムで働かないと生活できない。問題は出るか出ないかを年内にはっきりさせて次に進むことだ。

知っておいたほうが良い知識

主治医が年金は無理と言われて諦める人も居るらしい、俺の場合逆で出るだろうと言われたが、その後年金の仕組みを聞くと、診断書を読むまた別の医師(年金事務所側)が判断することらしいので、あなたの主治医は診断書を書くだけで、判断を下すのは別の医師である。申請したいならしたいと主治医に言ったほうがいい。その前に主治医とはいい関係を作っておくべきだが、俺の初診日に行った医者は受付の医療事務が雑なだけで無く医師も雑だった。おそらくあのままあの医者に通っても年金申請の相談すら乗ってもらえなかっただろう。そう考えると転院していてよかったが、転院を繰り返すとどうなるかわからないが申請時の書類が増えるかもしれない。今通院中の病院の良し悪しを見分ける判断として精神保健福祉士が居ること軽く調べたが精神科には必須では無い?いない場合もあるかもしれないそうすると福祉の相談は難しくなる。電子カルテでちゃんと管理してるか、内部の事を見るのは難しいが医師が診断中PCでに入力しているか紙にメモしているか見る。受付カウンターの対応が迅速かつミスがないか。病院内にいるナース服ぽい服=ナースに見えるが、よく名札を見ると、精神保健福祉士臨床心理士、医療事務等役職が書かれている。ちなみに医療事務は資格がなくてもできる仕事だ。受付カウンターは医療事務の確率が高い。ナースではないので注意。患者から誰がなんの役職についているかわかりやすい病院の通院を勧める。

受付カウンターに居る人がどの病院も一番話しやすいだろう、病院側もそのように配置しているが医療事務に相談しても意味がない、ちゃんと取次して医師や精神保健福祉士に合わせてくれればいいが。適当な人も居る。最終的に相談の内容と相手の仕事がマッチングしているか名札を見ろ。その医療事務は数ヶ月に転職してきた人かも知れない。来週辞めるつなぎの仕事程度にしか思ってないかもしれないんだ。

  • 主治医 = 薬の相談合う合わない。症状等の相談
  • 精神保健福祉士 = 年金、福祉サービスの相談
  • 臨床心理士 = カウンセリング

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障害年金の手続きから社会復帰まで

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